木苺の棘

「今でなくて・・・
 いいよ」

唇と唇が触れ合う。

私達は、濡れた体を
タオルに包み、ベッドへ
移動する。

白いシーツに倒れこむ二人。

あるがままの姿で抱きあう。

あなたに

触れたくて

触れたくて堪らなかった。

あなたに・・・

貴女の透けるように
白い肌を

俺の、この腕で
力強く抱けば

その肌は、見る見るうちに
ピンク色に染まる。