木苺の棘

「そして、この人が
 私のお姉ちゃんで
 その旦那さま・・・」

「元彼です」

「略奪愛しちゃいました」

お姉さんの言葉に驚く私に
リラさんは言う。

「お姉ちゃん、何
 柄にもなく冗談言ってるの
 
 私が、彼を降った後
 二人は出会い、付き合いが
 始まったくせに・・・・・
 
 でも、私の、お古には
 変わりないかぁ」

笑い合う、三人・・・

でも、どことなく
リラさんの顔つきが
悲しそうに見えた。

「モカちゃん
 あっちで、飲みなおそう」

カウンターの席を離れて
私達はお酒を手に座敷へ。