木苺の棘

「はい、まずはビール」

彼は、グラスに注がれた
生ビールを置く。

美味しそうな、泡。

「ありがとう」

「ありがとうございます」

「マミの奴も
 こう見えてオバさんだよ」

「うるさい、余計なことは
 言わなくて宜しい」

そこへ、小柄で可愛らしい
女性が現われる。

「何々?昔話なら
 私も、寄せてよ」

「違う違う、お姉ちゃん
 何でも無いよ」

お姉さん・・・?

「あっ、紹介が遅れたけど
 この子は、今働いてる
 お店の新星、モカちゃん
 可愛いでしょう?
 触れちゃ駄目だよ」