木苺の棘

「彼女は、見るからに
 まだ若い

 これを機にヤクザなんか
 とは、関係を断ち切った
 方がいい
 
 彼女を帰すこと・・・
 
 タツミには悪いが 
 これも全て、女の為だ
  
 奴も分かってくれるだろう
 俺から話す」

そこへ、真赤な装いで
一人の女性がズカズカと
踏み込んできた。

きつい、香水の香りを
撒き散らして、男達の視線
を釘付けにする。

「何だ
 あの場違いな女は・・・」

ざわつく、室内・・・

彼女は、私の前に立つ。

見上げる私・・・

「ツユカさん・・・」

「モカちゃん、こんな所で
 何してるの?
 ほらっ、帰るわよ」

私の腕を掴み、引っ張る
露歌さん。