木苺の棘

「それが駄目なの・・・

 この場所は
 貴女の居る場所じゃ無い
 居てはいけないと
 幾ら、話して聞かせても
 モカちゃんは・・・
 
 私からはもう・・・
 何も言えない」

涙を流す、ママを
抱き寄せる男性。

きっと、彼は
ママの恋人で巽の兄貴分・・・

「幾ら、密葬だと言っても
 ここへは、これから
 わんさかヤクザが
 押しかけてくる
  
 タツミに別れを言いたい
 奴はこの世界に
 ごまんといるからな」

「ええ、そうね」

「彼女が、タツミが
 愛した女だと分かれば
 放っておかない連中も
 いるだろう・・・」