木苺の棘

頬を伝い・・・
零れ落ちる涙は

巽の死を、やっと
受け入れたという証なの?

私は、涙声で最後の想いを
貴方にぶつけて吐き出す。

「タツミ・・・
 
 アンタのいいひん世界の
 どこにも

 私の居場所なんか無い事
 知ってるやろう?
 
 知ってるくせに何で
 私を一緒に連れて逝って
 くれへんの?
 
 何で、私を・・・
 
 一人、置いて行くん?
 
 ほんま、アンタ
 ひどい男やわ
 
 許さへんから、私・・・」

私の行動、嘆く声に
耐え切れず、病室を
出て行くリラさん。

巽の胸を叩き続ける
手が・・・痛い。