木苺の棘

苦しい・・・

その事が堪らなく苦しい。

貴方の死を目の当たりにして
受け入れなければならない
事実から私は、今すぐにでも

逃げ出したいのに

逃れられない

例え、この場所から逃げても
真実は、どこまでも私を
追いかけてくる。

私の心は、壊れていく・・・

眠る巽の胸を叩く私の手に
次第に力が込められていく。

『お前を迎えに行く
 一緒に暮らそう』

「一緒に暮らす約束も
 結婚も、もういいから
 
 たった一度だけでいい
 
 お願いやから
 目、覚まして・・・
 
 そして、私を一緒に
 連れて逝って」

今になって、やっと
溢れる涙・・・