木苺の棘

「早く、この手を・・・」

解かなければ・・・

何とも言えない不安な気持ち。

「たまき先輩?
 ・・・どうして」

私を抱きしめるの?

何故・・・?

「たまき先輩
 答えてよ
 どうして、私を
 抱きしめたりするの?」

貴方は、いつもと同じ
何も言ってくれない。

何も答えてくれない。

何も・・・

貴方は、今でも
八重が好き。
八重を愛している。

それが、私は
今でも、苦しい・・・

私の瞳から溢れる涙は流れ
たまき先輩の肩を濡らす。