木苺の棘

「私に、何か・・・
 用ですか?」

たまき先輩は、私の手を取り
強く繋いで、何も言わずに
夜道を歩く。

「たまき先輩?」

返答は・・・聞こえない。

たまき先輩と繋いだ手が
緊張で汗ばむ。

貴方の体温を感じて
私の胸は、苦しい・・・

「先輩、苦しいよ・・・
 話が無いのなら放して」

「さっきの話の続き
 
 どうして、夢を諦めた
 
 お前、何やってる?」

怒ってる、貴方の口調。

「夢を諦めた訳じゃない
 夢が変わっただけ
 私の今の夢は・・・」