木苺の棘

振り返る私の瞳に
貴方の姿が映る。

「たまき先輩
 ずっと、ここに・・・?」

「いやっ、一度戻って
 用事を済ませた後
 あそこで飲んでた」

たまき先輩が指差す方向
には居酒屋があり
先輩の頬も、薄っすらと
赤くなっていた。

「モカちゃん
 お知り合いの方?」

「あっ、はい・・・
 リラさん、すみません
 先に帰ってください」

「そう、それじゃあ
 お先に、失礼するわね」

リラさんは、たまき先輩と
会釈を交わして、タクシーに
乗車して帰って行った。

二人きり・・・