木苺の棘

最近、巽は頻繁に私の元へ
通って来てくれた。

そして、貴方は私を求め
私は、全てを曝け出し
捧げる。

私達は、愛し合う・・・

もう、貴方無しでは
生きられない程
私の中で貴方の存在が
大半を占めた。

そんなある夜、ベッドに二人
向き合って、瞳を閉じて眠る。

貴方は左手を、私の頬に
翳して、私に問いかけた。

「アリス、寝たのか?」

「ううん・・・何?」

貴方は言う・・・

「お前
 店、辞めろ」