木苺の棘

「ううん、そんな事ないよ」

「無理しなくていいよ
 退屈に決まってる
 
 早く、追い返しちゃって
 いいからね」

「うん・・・」

「レンに代わってくれる?」

私は、携帯電話を先輩に返す。

「ヤエ?
 
 ああ、分かった
 お前の好きな
 あずきアイスだろう?
 
 ああ、帰りに買って
 持って行ってやるから
 おとなしく、寝てろよ」

私は、たまき先輩の声を
聞きながら、ジュースを
勢いよく、飲み干し
そして、想った。