木苺の棘

「そうよ
 
 体の関係を持てば、女も
 気持ちよく、手っ取り早く
 お金が手に入る事を知る

 自慢話の上に胡座をかいた
 嫌な親父に媚びなくてもいい
 
 強くないお酒を無理して
 飲まなくていい

 その方が断然、楽でしょう?

 そして、その男の愛人になり
 その男の所有物にされる

 その男のお金で綺麗に着飾り
 男が通ってくるのを待つ
 
 男を待つうちに、ふと気づく
 その男を、心から愛している
 ことに・・・

 でもそんな男を幾ら愛しても
 決して、私の物にはならない

 そしていつか、お金だけの
 関係は終わり、捨てられる」

露歌さんの話・・・

それはまるで、私に話すと
言うよりも、自分自身に
言い聞かせているようだった。