「何考えてたの?」

不意に大ちゃんがあたしに問いかけた。

「え゛っ…」

大ちゃんのこと考えてたなんて
なんか気恥ずかしい←

「しゅっ、週末!
 そう!週末のことっ」

どもりながらも苦し紛れに
何とか返答するおバカなあたし。

「週末~?」

「うんっ、暇だから
 どこ行こうかなって」

「ん~、じゃあさっ!
 ふたりで出かけよう?」

「え!いいの??!」

思ってもみない大ちゃんからの
突然の嬉しい誘いにあたしは
テンションMAX状態。

「うん、ふたりで」

笑顔でそう告げる大ちゃん。

「やったー!!
 出かけよう出かけようっ」

「そんなに嬉しいか?」

少し不思議そうに
あたしに言う大ちゃん。

「だってっ!!
 久しぶりにふたりきり
 なんだもんっ♪」

………っは!←
つい本音がっ!!

「っ///」

あたしの言葉に赤面した大ちゃん。

「大…ちゃんっ?」

「何でもないっ」

ぷいっ、と顔を背けられた。

「そ…」

しゅんっとするあたしに
気づいたのだろうか。

大ちゃんは、そっと…
そっとあたしの手に
自分の手を絡ませてきた。