「ははっ。泣いてるし。」 「ぶ、部長!?何で?」 ドアの入り口に立ってる部長がいた。 私は急いで涙を拭った。 「帰ったんじゃ?」 「仕事あったから戻ってきた。」 「明日の企画の資料ですか?」 「ううん。それはもうとっくに終わってる。」 「えー?他に急ぎの仕事ありましたっけ?」 「お前が心配だったから。」 「えっ?なんですかそれ。 あたし一人でも出来ますよ。 猿でも出来るくらいですから」 「違う。 仕事でも、 心配だったからじゃない。 お前が好きだから 一緒に居たくて 戻って来た。」