友空物語

父「翔一 もしいつか
ここに来るときはこの木を目印にしろ

この木の脇を通っていけば
さっきのとこへ行ける」と言って
木をバシッと叩いた


翔一はその木を見て


翔一「変わった 形してるね」


父「そうだろう 覚えやすいだろ」
父は翔一の頭を撫でた






翔一は我に返った


翔一は
友ちゃんの元へ駆け寄った


友ちゃん「え、何?何?」


翔一は
その木をまじまじと見て


木の脇の
草が生い茂るほうへ消えて行った


翔一が向かったほうは
本来山道ではないので
草がぼうぼうだ


だから翔一が入って行って
すぐに翔一の姿が見えなくなった


龍太「お、おい!! 翔一 」


龍太は翔一を追いかけた


龍太は
草を掻き分け真っすぐに進んだ


やがて広い所に出てきた


広い所に出てすぐのところに
翔一は立っていた


龍太「おい 翔一
急に走り出すからびっくりしたぜ」


翔一は返事がない


龍太「おい 翔一」


龍太は
翔一の見ているほうへ目を移動させた


龍太「!!!」
龍太は目をぎょっとさせた



後から

夏希と仁と春那と友ちゃんが来た


夏希「ちょっと
急にいなくなんないでよ」


後から来た四人も
翔一と龍太が見ているほうを見た


夏希「うそ!!」


そこには

桜が満開の木が一本あった