友空物語

翔一達は山に入って30分たった


もともと
行く気のなかった友ちゃんが
駄々をこねはじめた


友ちゃん「ねぇ まだ~」


先頭を歩いている翔一

翔一「あぁ もう少し」


友ちゃん「もう、さっきから
もう少しもう少しって
言ってばっかじゃん」


翔一「あれ?? おっかしいな??」
もうついてもいいはずなのに


翔一は
昔の記憶をたどり


あの思い出の場所を探すべく
草を掻き回した


龍太「そろそろ マジで疲れてきたわ」


友ちゃん「あぁ~ 疲れたよ~
お家帰りたいよ~
花より男子の再放送見たいよ~」と
言って


友ちゃんは
変わった形をした木に寄り掛かり
しゃがみ込んだ


仁「ダメだ
友ちゃんが壊れた」


夏希「あ~あ
友ちゃんがこうなったら
止められないよ」


春那「友ちゃん 元気だして」


友ちゃん「うう、花より男子の再放送
録画すればよかった」


龍太「お~い 翔一
また今度にしねーか??
友ちゃんがマジで壊れたー」


翔一「は~ マジかよ」と
後ろを振り向いた


翔一は
後ろを振り向き


友ちゃんが
もたれかかっている
変わった形の木を見た


翔一「あの木……………」


翔一の記憶が蘇る