友空物語

龍太「おい 夏希~なんなんだよ~

こっちは
花見できなくて落ち込んでんのによ~」


夏希「私だって 知らないわよ
翔一に言われただけなんだから」


仁「その張本人の翔一は
どこなんだよ」


春那「そういえば 翔一いないよね」


夏希「この先の
山の入り口で待ってるって
言ってたからいるはずなんだけど……」


翔一を除く五人は
翔一に言われた
山の入り口まできた


すると

山の入り口のベンチで座っている
翔一を見つけた


翔一は
五人に気がつき立ち上がって


翔一「やっと来たか」


龍太「やっと来たかじゃね~よ
ここまで来させた理由を説明しろ」


翔一は
ため息をついて
翔一「今理由聞いたら
楽しみ無くなると思うぜ」


龍太「は?? どういうことだよ」


翔一「いいから
俺について来たらわかる」と言って
翔一は山に向かって歩き出した


友ちゃん「え、山に行くの??
ヤダー!! 山に入ったら
虫に刺されるし 疲れるしー」


翔一「大丈夫だって
いたとしても毛虫くらいだって」


友ちゃん「毛虫っ!!

ああ、もう行かない絶対行かない」と
言って
その場にしゃがみ込む


仁「翔一、
行って損はないんだな??」


翔一は
コクッと頭を下げた


仁「みんな
なんか訳があるみたいだ
どうせ帰ってもやることないんなら
行ってみようぜ」と言った


春那「そうだね、私帰っても暇だし」


夏希「これでなんにもなかったら
翔一、今度ご飯おごりなさいよ」


龍太「しゃーねーな いっちょ行くか」


友ちゃん以外は
翔一を先頭に山に歩き出した


一人になった友ちゃんは

友ちゃん「ちょっ、皆待って

本当に行くの……………」


誰も振り向かず
皆は山に入って行った

友ちゃんは一人、山の入り口でたたずむ


友ちゃん「ちょっ、みんな
待ちなさいよ~」と
友ちゃんは皆を追いかけた