二人はこくりと頷くと階段を駆け降りていく。

リビングではそわそわと落ち着かない雰囲気を醸し出しながら父、晋也が朝食を食べていた。



『おとーさん。似合う?』



ひょっこりと顔を出し、二人は真新しい制服をお披露目すると晋也は目をキラキラと輝かせて第一声。



「高校生だっ!」


『高校生ですよ』



他に言葉はなかったのかとツッコミたくなる発言も、いつものことと二人は冷静に返す。