死神少女


「お帰りー、ユウー」
「ただいまルナ」

 目の前にいたのは銀色の髪の子。

「ナニその子。人間?魂?」
「人間」
「ほぇえ~!めずらしい!」

 ルナって呼ばれた人は私の目を覗き込んだ。

「ボク、ルナって言うんだ。よろしくなんだよ~!」
「祐乃といいます。よろしくおねがいします」
「アッハッハ、こいつに敬語なんて使わなくてもいいぜ」
「・・・よろしく、ルナ」
「よろ~」

 会話を終えると、ルナは私をじろじろ見た。

「祐乃チャンはさ、見習い的な?」
「へ?」
「死神見習い!まぁ、バイトだよ~」
「そうだぜ」
 
 私のかわりにユウが答えた。

「んじゃ、はいこれ」
「ふぇ・・・?」

 渡されたのは、細い銀の鎖で出来た腕輪をつけてもらった。

「これで、死神になれるから」
「死神に、なる?」
「まぁ、これをつけてる間は人間以上の力がだせるってわけ」
「・・・?」
 
 よくわからない。

 首を傾げてると、手をつかまれた。

「とりあえず動いて覚えろ!まずはそこからだ!」

 私は、ユウに手を引かれて人間界へ戻った。