『‥‥はい?』
「言っとくけど、お前みたいな身長デカイ女タイプじゃねーし」
『え?』
「どっちかっつーと、小柄でさ‥なんつーの?可愛い女が好きなんだわ」
いやいや、
確かにアタシの身長は
160cmだけど
コイツ、
ヤンキーのくせに
頭おかしいわけ?
『アタシ、好きだなんて言ってないんだけど』
「さっきからずっと俺のこと見てただろ?」
『確かに見てたけど、全く好きとかじゃないし』
「は?じゃあテメーは好きでもねえ男を観察する趣味あんのかよ。頭おかしいんじゃねーの?」
ぶち
『‥頭おかしいのは高城の方じゃん』
「あ?」
『そりゃあ授業中に隣でピコピコ携帯いじられたら、うるさくて気にもなるっつーの。』
「テメェ‥‥」
『アタシは高城みたいなヤンキー大嫌いだから好きな訳ないじゃん。勘違いもいいとこだよね』
ガタンッ
高城が勢いよく
立ち上がって
アタシを睨み付ける
「テメェ、女じゃなかったら顔死んでんぞ。」
『‥‥』
怖くて顔をそむけると
高城はさっと
教室を出ていった。
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