Rena real 〜中学編〜





ガチャ




「おー、遅かったじゃん」


「ニケツだったからパトカーに追い回されたんだよ」


『ユリ大丈夫だった?』


「うん、すっごく楽しかった!」


『へ?』


「えへへ」




ユリは興奮してたのか
高城との出来事を
アタシに熱く語ってきた




「優、今日夜どーする?」


「何もねーけど」


「ナンパしに行くか!」


「行かねーよ。」




高城とミツル先輩の話には
絶対に付いていけないし
ユリの興奮も
収まりそうもない。




〜♪




その時ふと誰かの
携帯が鳴った

ミツル先輩が携帯を開くと
アタシ達に
"静かにしてて"と言って
電話に出た。



しばらくして
ミツル先輩が電話を切ると




「ごめんね」


「彩?」


「そうそう」


「お前チャラいな」


「うるせーな」




電話の相手は
彩、という
女の子だったらしい




「てか、れなってどこら辺住んでんの?」


『XXXっていうマンションです。』


「え、あのコンビニの近くにあるマンション?」


『はい』


「優ん家の近くじゃん」


『え?』


「優ん家、そのマンションの隣にある団地に住んでんだよ」


「そうだったの?」


「‥おお」




ユリは興味津々に
高城に聞いていたけど
アタシの顔は
ひきつる一方だ。



席も隣。家も近い。
最悪すぎる