ビィー‥‥‥
しばらく走ると
一軒家があって
"相沢"と書いてあった
「ここが俺ん家」
『おっきいですね‥』
「まー、あがんなよ」
玄関のドアを開けて
アタシに笑顔を向ける
ミツル先輩
アタシはドキドキしながら
ミツル先輩の家に
足を踏み入れた。
ミツル先輩の部屋は
あの甘い匂いに
女の子からもらった様な
ぬいぐるみとかがあって
ワックスやらムース
香水、ネックレス‥‥
アタシの見たことない
男の子の部屋が
そこにあった。
「なに見てんの?」
『あ、いや‥‥ネックレス可愛いなと思って』
「どれ?」
ほんとはネックレスなんて
見てなかったけど
適当に指を差した。
「これ?」
『あ‥はい』
「れなって見かけによらずセンスいいね。俺もコレお気に入りなんだよ」
『そうなんですか?』
「やろっか?」
『そんな‥ミツル先輩気に入ってるんじゃないんですか?』
「れな可愛いからやるよ。優には秘密な、優も狙ってたから」
ミツル先輩は
ニコリと笑うと
アタシにネックレスを
着けてくれた。
正直ネックレスは
アタシの好みじゃないし
完璧男の子用だったけど
ミツル先輩からもらった
っていうことに
幸せな気持ちになった
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