結局その日高城は
学校へ戻ってこなかった
「れな!一緒に帰ろ♪」
『いいよー』
「てか、さっき高城くんと何話してたの?」
『何か勘違いしてるみたいだったからさ…ってまだあんな奴のこと気にしてるわけ?』
「うん、怖カッコイイみたいな?」
『ユリ、趣味悪すぎ…アタシ何があってもあんな奴やだね』
「やっぱり何かあった?」
『ほんとマジで何もないって…あ、コンビニ寄ってかない?』
「…れな、後ろ」
『え?』
ドンッ
後ろを歩いてる
ユリの顔を見ながら
歩いていたら
誰かとぶつかって
アタシは尻餅ついた。
『……いった……』
「わりぃ、大丈夫?」
『いや、大丈夫です…こちらこそスミマセン』
顔をあげると
見た目ヤンキーだけど
可愛い顔した人が
手を差しのべてくれた
『あ、ありがとうございます。』
「その制服T中?」
『あ、はい…』
「何年?」
『2年です』
「マジ?おーい!優!この子知り合い?」
『…優?』
「高城優。知らない?」
『え?』
知ってるもなにも
いま一番会いたくない
張本人なんだけど!
高城らしき人物が
遠くの方から歩いてくる
「あ……」
『…』
「この子知り合い?」
「知り合いもなにも…コイツがさっき話してたウゼェ女だよ。」
「この子が?!マジで!気合い入ってんね♪」
「気合いとかの問題じゃねーよ。てか何でテメェがここにいんだよ」
『別に?』
「あぁ?」
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