『行ってきまーす』 二人で家を出て 通学路を走っていく。 坂道の途中で、 友達の姿が見えた。 『花音!光希くん! おはよ!』 後ろから花音の肩を叩くと、 笑顔で振り向いた 『おはよ!初、陸くん』 『朝から仲良いなぁ花音と光希くん。 彼氏と通学なんて あたし夢の夢だし』 『初には陸くんがいるじゃない』 笑いながら言う花音が 少し恨めしかった。 陸は双子だし…