RED×HEAVEN

「とにかく、場所を教えてくれ」


『あんたがあたしのモノになるならね』



ねっとりとした艶と狂気を含んだ声だった。



「俺の体くらい、くれてやるよ」


『素直でいい子だね。ここはシャイニーアッシュの倉庫。早くおいで、ダーリン』



シャイニーアッシュはここら辺では有名なクラブ。



今の時間帯には、おそらく誰もいない。



倉庫なら尚更だ。



俺は返事をせずに電話を切った。



「ごめん、マユさん。今日は早退する」


「何だかいい話ではなさそうだし、後はあたしに任せて行っておいで」



早退する理由を聞かない心配りは嬉しかった。