RED×HEAVEN

ダメだ。



何も考えられない。



俺は、衝動的に動いてしまいそうな身体を必死で抑えた。



本能と理性がぶつかり合っている。



「俺が誰だかわかるか?」



前のめりになって聞いた。



聞いてはいけない事だとはわかっていたけれど、思考とは別の何かが勝手に動いている。



その別の何かに対抗するように、余裕のある芝居をしようと微笑んでみせたが、ぎこちなかったに違いない。



頭の中と身体の動きが全く違う反応を示す。



落ち着け。



ボロを出すな。