RED×HEAVEN

しばらくはルイが歩く姿を眺めていた。



「お前、方向音痴か?真っ直ぐ前だって言ってんだろ。もうちょっと右」



だけど、とにかくルイの声が聞きたくて、くだらない事を言った。



怒った声でもいいから、俺にお前の声を聞かせてくれ。



「全部真っ黒なんやから方向なんかわかるわけないやろ!」



怒っていても、低いハスキーな声はとても魅力的だった。



何度聞いてもフワフワと胸に響く。



「あぁ、そうか」



ルイに反論され、渋々右クリックで光の道を出現させた。



これを出したら、すぐにここに来てしまう。



俺にはまだ、冷静に他人を装える自信がなかった。