RED×HEAVEN

「俺は…どっちに行くんだ?」



男は恐る恐るといった感じで聞いた。



その少し頼りない表情を見ていたら、なんとなく俺はこの男を知っているんじゃないかと思えてきた。



どこかで見た事がある。



「なんか、即決したらダメみたいだから他の閻魔に聞いてみるわ。

ちょっと待ってて。

あ、座ってていいぞ」



勝手がわからないので、とりあえず適当にアドレスを選び、相談の内容を送信した。



返信があるまでの間に、コイツを一体どこで見たのかを考える事にする。