なぁ、ルイ。



今度はちゃんと生きてる人間と幸せに…



ダメだ…



そんな風にはどうしても思えない。



俺が幸せにしたかった。



どれだけ願ってもそんな事出来る訳がないとわかっていても、俺の、この手で、お前を幸せにしたかった。



いつかお前がここに来た時、俺は冷静でいられるだろうか。



想いを内に秘めておく事が出来るだろうか。



ここでならきっと、お前の身体に触れる事が出来る。



抱き締めてしまわないだろうか。



俺はリュウだと名乗ってしまわないだろうか。



掟は守る為にあるのだろうか。



それとも、破る為にあるのだろうか。