RED×HEAVEN

「ごめんじゃねぇよ…

あたしが…どんなに悲しかったかわかる？

どんなに辛かったかわかる？

アンタの事、ちゃんと見てたつもりだったのに…」



マユさんの想いがダイレクトに俺の中に入ってくる。



「なんで死ぬの…？こんなに好きなのに…」



ルナの命を奪ってしまった事への罪悪感。



ルイを手放す勇気がない事への罪悪感。



それと、こんなに想ってくれるマユさんの気持ちに応えられない事への罪悪感。



俺は…



死んでもまだ罪を犯していたのだ。



なら、生きていた方が罪を償えたかもしれない。



後悔した。



ルナを手にかけた時とは違う類いの後悔。



奪う事より護る事を選らばなければいけないなんて、わかっていたはずなのに…



でも、もう遅い。



この後悔を抱えたままグレイブに行ければいいと心から思った。



後悔も罪悪感も、決して忘れないように。