RED×HEAVEN

「リュウ、あたしさ、昔死にかけた事あんねん」



ルイは唐突にそんな事を言った。



「両親に殺されかけた」



ルイの表情は決して悲しそうではなかった。



もうすでに吹っ切れているのか、悲しみを封印してしまっているのか。



ルイは自分の過去と、両親が無理心中を図ろうとした事を淡々と話した。



そうされると、俺も淡々と聞くしかなかった。