『自惚れんな、誰もオレらの事なんか見てねぇだろうが。』 どれどれ、 周りを見回して見るも やっぱり… 見てる! 女子達がガンガンに見てるぅ~!!! 「誠二…、アンタどんだけ目が節穴なのよ。」 入学式帰りだってのに、みんなソワソワしながらアンタを見てんじゃない。 『ナツ…それが入学式帰りに言う言葉かよ。』 この流れ…どこかで、 思い帰せば、高校の卒業式帰りもこんなシチュエーションだった。 あの時も、前を歩く誠二にムカついて、後ろから思いっきし蹴りを入れてやったんだった…。