誠二に会ったら、何て言おう。 誠二はきっといつもと変わらない面倒くさそうな表情で、病院のベッドに寝ているに違いない。 少しだけ誠二の入院風景を想像したアタシは、ちょっとだけ笑えた。 大丈夫。 笑える。 誠二を想って笑えるから…この泣いてしまいそうな気持ちも誠二に会うまでに消化できる。 アイツに会って縋り付いて泣くようなマネだけはしたくない。 そんなアタシを誠二だって見たく無いハズだ。 悔しくて悲しくて、そして愛しくて流す涙は、父の時だけで十分だ。 誠二の前で泣くなら、笑い泣きが良い。