一瞬何を言われてるのか分からなかった。
だけど、母はハッキリと事故に遭ったと言った…
だとしたら…
「誠二は………大丈夫なの?」
朝一番の衝撃に頭が回らない。
だけど、一番聞かなければならない事は何とか口に出した。
「大丈夫よ命に別状は無いわ。だけど昨日救急車で運ばれて来たのが誠二君だったから驚いたわよ!バイクとの接触事故だったらしいわ。一緒に病院に付き添って来た女の子を庇って跳ねられたんだって。だけど心配しないでね?誠二君は昨日のうちに一通り精密検査して、打撲と脚の骨折で済んだみたいだから。すぐにナツコに連絡したかったんだけど、その後も急患が何人も入っちゃって連絡が遅れてごめんね?」
母は一気にまくし立てると、申し訳なさそうに謝った。
母は何にも悪く無いのに。
「大丈夫だよ、イキナリでビックリしたけど。…誠二が無事なら良かった。」
脚の骨を骨折するなんて、余程強い勢いでぶつかったんだろうか?
だけど…命に別状は無い。
その一言が、アタシを心底ホッとさせた。
良かった…大事に至らなくて。
いや、骨折してるんだから大事に至ってるのかもしれないけれど、
治る傷ならば…時間が立てばちゃんと治癒出来るのだろう。



