だから…何を言ってもダメだってわかってるんだけども、
アタシも女だからついつい言わずには居られない。
「アイツが軽薄じゃない事を祈るわ。でも過去を見る限りは疑われても仕方のない事をしてるからね。」
冷静に客観的に見ても、誠二の過去なんざ褒められたモノでは無い。
人間的には良いヤツだとしても、女癖は別次元の問題だ。
「そんな風に誠ちゃんを悪く言う癖に、何で付き合ってんのよ!アタシの方がよっぽど誠ちゃんの事を愛してる!」
ユリカちゃんは本当に盲目的に誠二を好きなんだなぁ…。
きっと誠二が何しても、恋するフィルターで濾過して全て許してしまえるんだろう。
アタシは…
アタシにはムリだ。
アイツが何かやらかせば文句を言いたくなるし、つかみ合いの乱闘だって辞さない覚悟だ。
ユリカちゃんは少なくとも誠二に憧れや夢を抱いている。
自分を守ってくれるナイトのように、きっと素晴らしくステキなお兄さんに見えている事だろう。



