「ユリカちゃんが誠二を好きなのは知ってるよ。だけど、それは誠二とユリカちゃんの問題でしょ?」
アタシがどうのこうの言ったって仕方が無いのだ。
それで誠二がユリカちゃんを選ぶって言うんなら、
アタシは遠慮無く誠二をブチのめしてサヨナラするだけだ。
「…そうやって冷静ぶってるのが気に入らないのよ!誠ちゃんが自分以外は選ばないとでも思ってるの?」
え……?
ユリカちゃん最初っから怒りのトップギア入れてしまったのですか…?
どうにもこうにも、アタシは誠二を好きな女子達を怒らせる才能だけはあるらしい…。
そんな才能全く欲しくもないんだけれども…涙。
「そんな事微塵も思っておりません。大体誠二の方こそ散々遊んで来たんだから、アイツの方が信用ならないんじゃない?」
絶対そうだろう!
誠二の方がアタシの100万倍は信用ならないだろう!
「誠ちゃんはそんな軽薄な人じゃない!ナツコの方こそ誠ちゃんの事全然理解してないじゃない!」
そうだった…
恋する乙女には何を言ってもダメなんだった…
恋するラブフィルターはどうやったって好いてる男の方に帰結する。



