そんなアタシの答えを聞くと、 『ナツらしいな。』 って心底楽しそうに微笑んで、 その上頭をわしゃわしゃと撫でられた。 っつーか掴まれた。 さりげなくアイアンクローされた気がする。 あのヤロー… 確実にアタシの扱いが上手くなってやがる。 だけど… 誠二がアタシを妬かせようなんて乙女な事をしてる余裕があるんだから、 きっとユリカちゃんのお父さんの病状は大丈夫なのだろうと思った。 大丈夫なら良いと心から思った。