アタシだって"男子に指が細いと思われたい"という乙女心は持ってんだよ! そんなか弱き乙女心を朝一でボロボロにしやがってからに! 朝一でボロ雑巾化したハートの仇を取ってやろうと、指輪を嵌めたままブン殴ってやるぜ!と拳をグーにしていると… 『ナツ、誕生日おめでとう。』 って、イキナリ不意打ちで言われて。 拳を握り締めたまま驚いて見上げた視線の先には… 朝日に照らされながら柔らかく微笑む誠二が居たから、 アタシは今にも振り上げそうだった拳を そっと下ろした。