「もはや、
有名な話しだぞー?

だって、
男同士で学内で交際してるヤツらなんて、

他に居ねえじゃん?


噂って、
すぐに広まるもんだからなァー......。

あぁ、
怖や、怖や!」


田中先生が
茶化して言った。


「まぁ、
上野があんだけ、
堂々と交際宣言したんじゃあ、
広まらないワケがないよなァー。」

村上まで、
俺を からかって来た。


「はいはいッ!そうですッ!!その通りですッ!

これは、
上野に向けての ラブソングですッ!!」

俺は、
開き直って認めた。


「でも......、
俺も イイ曲だと思うよ?」

村上も、
さらり とそう言った。