ちょっとヤンキーっぽい、
古賀が
味方に付いたことにより、
クラス内で
表立って、

上野と野宮について批難する者は
皆無となった。


(村上.........。)

今日も、
村上は ひとり、

休み時間中は
外を見て黄昏れている。


「最近、
お前ら、
仲、悪いの?」

ふいに、
古賀が 野宮へ
話し掛けた。


「まぁ.........。」

俺は、
曖昧に答えた。



出来ることなら、
以前みたいに
村上と 話したい。

しかし、
村上を
フッてしまった形となってしまった今、

それは難しい。


カレシは上野で、
村上には
変わらず友達のままで居てくれ、だなんて願いは、
酷過ぎるワガママの様に、
野宮には思えた。