もし......、
大輔が居なかったら、

俺に、

青春なんてものはなかった。


大輔が居なければ、

誰かに対して
感情を露にすることもなく、
オリジナル曲を作ることもなく、


生きているんだか、
死んでいるんだか分からないようなカンジで、
高校三年間を過ごしたに
違いない。


俺がゲイだからこそ、
大輔と想い合えたのなら、
俺は、
自分がゲイで良かったと、心の底から思う。


自分で運命を選べるとしても、
大輔と愛し合えるなら、

俺は、
同じ様な人生を何度も選ぶだろう、と思った。