「あ、そうだ!
聞いてよー。」

「どしたの、若菜?」

めぐるが聞く。

「私ね....
一目惚れしちゃった。」

「えー!誰??
どんな人ー?」

と、言ったのは和葉。

「この前ね、
階段ですれ違ったんだけど
すごく格好よかったのー。
最初わかんなかったけど
同じクラスの
後藤くんだと思う。」

「あー、あの人かぁ。
格好いいよねぇ。
....。
あのね、
実はカズハも
一目惚れしたの。」

「え、和葉も後藤くんに?」

「違うよめぐるー。
同じクラスの大貴って人。」

「え?
あの真面目そうな?
意外ー。」

「むー。
そういうめぐるは?」

「あ、私もききたいなー。」

「あたし?
あたしはすきな人いるよ?」

「え、誰?」

和葉が聞いて

「白川。」

「あの王子様か。」

若菜が納得していた。

「王子様なんだ?」

めぐるが聞くと

「ううん。
何となく私のイメージ。」

と、若菜がはにかんだ。