「な、なんですか?」 浬くんは立ったまま、私をじっと見ていた。 でも、すごく目がキレイ… 吸い込まれそうな目をしてる。 「お前、泣いたろ?」 なんで、分かってるの? 「目の下、赤い。」 「… うん。ちょっといろいろあって。」 浬くんは、頭をポンッと叩いて部屋を出ていった。