「この間のねぇちゃんじゃん。それに、お友達も?」

「…夏子?知り合い?」

「違うよ」


私は怖くて怖くてたまらなかった。

枝里も体を震えさせている。



「今度は男、いねーのか?」

「…」

「2対2だし、いーじゃん?」


今度も腕を掴まれて、引きずられてしまった。

そして、砂浜から出されて、岩の陰に連れ込まれる。


「ここならバレねーだろ」


そう言って、二人の手が私たちに伸びてくる…

怖い…助けて…



「圭!助けてっ!!」