君想い。



「・・・え・・・。」



校門にもたれ掛かっている男の子。
着崩した制服を着た、長身でスタイルが良さそう。

明るめの茶色の髪が
夕日に照らされて輝いている。



・・・龍さんだった。




あれ?
明日じゃないっけ?
確か、教室に来るよね?

誰か待ってるのかな・・・







目の前にいる龍さんを見たまま、私は立ち尽くしていた。