そばにいるのに..


カウンターには満室です
という紙が貼ってあった。

よっしゃあ!!
満室ラッキー!

『あー満室だね。
私もカラオケ楽しみだったけど
満室ならしょうがないかー』

とわざとっぽく言ってやった。

『いや、大丈夫だよー!
すんませーん』

カウンターのドアから長い髪をした
茶髪の女の人が出てきた。

『今満室ってある…
あぁ慎ちゃん!!』

その女の人は慎二を見つけると
急に顔を明るめた。