そばにいるのに..


『どんなにあがいたって無駄だよ
ゆーきちゃん♪』

慎二は笑顔でそういうと
そのまま私を連れて行ってしまう。

『ちょっと!慎二!
もう~ごめんね!有紀ちゃん
慎二こうなったら止まんないから
付き合ってあげて!』

麻里亜ちゃんは私に叫んだ。

『えええっ!!ちょちょっ』

『有紀ちゃん話はまた明日学校でするから~!』

なんでーっ!
せっかく麻里亜ちゃんのこと
信じ始めてたのに....!

『じゃ、ゆき!
駅前のカラオケ行こうかっ』

…と慎二はまたニコっと笑う。

これ以上こいつに抵抗しても
無駄だと思い渋々こいつに
ついて行った。