私は真っ白な紙を抱えたまま 教室へと引き返した。 席に着き冷静に考える。 “近づかない方がいい” “俺と麻里亜…” “邪魔だった…” 誠と麻里亜ちゃん もしかして――…。 『ねぇさ~何で麻里亜って あんなに明るかったのに 今はクラスで孤立してるんだろうね?』 近くでヒソヒソ話をする 女子の会話が耳に入ってきた。 『分かんないな~。けど麻里亜 誠と別れてからだよねー』 やっぱり… 麻里亜ちゃんと誠は 付き合ってたんだ!