そばにいるのに..


『まぁいいか、教えても...
う~ん面倒だから
ちゃちゃっと話すよ』

私はTVの画面がうるさいので
音量を下げた。

『いい??
正直葵って女はしょうもない
ただの軽い女だね

んでー麻里亜と誠は中学に
入学してからずっと仲良くて

中2の秋ぐらいかなぁ??
誠から麻里亜に告ってさー』


ぺらぺらと慎二は
話を進めていく。

そっか....。
葵ちゃん軽い人なんだ。

『んで、麻里亜も誠のこと

好きだから2人は順調に付き合い
始めて先輩からも後輩からも
羨ましがられる様な


仲の良い恋人で俺もあの2人を
はたから見守ってたんだー』

慎二は少しジュースを飲むと
また話を再開する。